町田そのこさんの「星を掬う」を読む。
同じ女性として、同じ娘として、同じ母として、夫のDVやら家族の行為やら終始胸が痛かったけれど、クライマックスではその痛みを超える驚きとあたたかさに胸がいっぱいになる。
誰と話していても思うことだけど、どんな人にだってその人の人生があって、そこに至るまでの理由がある。
当たり前のことだけど、母だからといって「母」の役割だけの人生ではない。その人なりに理由があってその行動を起こし、今につながっている。
他人ならば、簡単に納得できることだけど、それが自分の母親ならば、心から納得するまでには時間がかかる。それでもやっぱり、わたしの人生はわたしだけのもの。
力強い言葉に、勇気と確信をもらう。