A子さんが言う。
「そういえば思い出した。
はるか昔、フランクリン手帳を使っていたことがあって、そのときに書いたのよ。何かを教えるって」
転機につながる道は、思った以上に昔から続いている。
わたしは名古屋の会社にいたころにふと思ったことがある。
当時研修に来ていた先生の写真が社内報に載ったのを見て、「あ、この仕事するんだ」と。
「この人と結婚する」と何となく感じたという話はよく聞くが、自分のキャリアもきっと同じなんだろう。
自分の心と身体のどこかで、そのことをすでに知っているんだろう。
レモンのパルフェを食べながら話したこと。