「わもん」でもいい。「コーチング」でも「カウンセリング」でもいい。自分の話をずっと聞いてもらえる時間はとても貴重。
遮られることなく、ときおり感想をもらったり。でも、絶対肯定で聞いてくれる人。そこに対価が介在しようとすまいと、それはとても大事な時間だと思う。
自分を洗い直そうと思ったわたしは、とにかく話を聞いてもらった。何回目かのわもんで、ふと湧きおこったイメージがあった。
ハリーポッターに出てくるような石のお城に小さな女のこが住んでいる。でも、そのお城には出入り口や橋がない。どうやって出入りすればいいのかわからないイメージ。
よくわからないまま、そのことを話し、保留にした。
でも、その女のこはとても大事な存在で、その子に気づいてあげることができて良かったと思う。ここから道が拓いていったように思うから。
翌年結婚を決めたんだけど、結婚しようと思ったきっかけがあった。
わたしをハグした彼が、「あれ?よしのさんの中に小さい女のこがいるね」と言ったのだ。
ぶるぶる震えながらお城に住む小さな女のこが、見つけられたことで、彼の前には現れるようになった気がした。
その子が出てくるまであと半年。もう少し、わたしはぶるぶる震えながら変わってしまった自分の身体に怯えて暮らすことになる。