鍼の先生がGOT HANDだと書いたが、ある日先生が言った。
「あなた、念を飛ばされてるよ」
霊感的なものはまったくない。
けれど、ここまで体中が赤黒く変わり、皮膚が切れて血や体液が染み出し、痒みと痛みが同時に襲う毎日を過ごしていると、藁にも縋る思いだった。
そこで厄除け的に購入した水晶のブレスレットを身に着けていた。そのブレスレットをちらりと見た易の師匠が「いっぱいになっているよ」と言った。
「いっぱいになってるって言われても…」
何度も言うけれど、霊感めいたものはない。
でも、念を飛ばしていると言われた相手のことはよく知っていたし、ちょっとした気持ちの行き違いもあったから、そうかもしれないとは思った。
結局、ブレスレットを作り直すことにした。作ってくれた方が同封したカードにはこう書かれていた。
あなたの皮膚病は、10代前の先祖?が忍びで使った毒薬が原因だよ。
いや、もちろん先祖が忍びだという話を聞いたこともないし、そんな気配もない。ちなみにその方から壺も買ってない(;^_^A
平将門公が関係しているから、まずは神田明神さんに行ってお参りをしてきなさい。
当惑して易の師匠にカードを見せた。
師匠はにっこり笑って、神田明神さんともう一つ行く場所があるけれど、そこはちょっと危ないかもなので、一緒に行ってあげるよ。神田明神さんには一人で行ってきなさい。
言われたとおりにすぐに神田明神にお参りに行った。
辛い2008年が終わり、2009年がやってきた。
易の師匠が言う。
「そろそろもう一つのところに行こうか」