もう少しわたしのアトピーとの付き合いについて話そうと思う。
野口整体のおかげで、薬を飲むことも塗ることもせず治ったわけだが、その間数年かかっている。
治るまでの間、泣きながら暮らしたわけではなく、とにかく痛い、痒い、辛いを少しでも緩和したくて、結婚した彼と一緒に全国の温泉を巡った。
質の良い温泉に入ると、ふーっと硬直した肌が落ち着いた。
全国めぐった温泉のすばらしさはまた別の機会に語るとして。
結局、もっとも自分の肌に合った温泉は、わが街神奈川だった。
横浜の黒湯も、入るとつるりと若返るが、なんといっても川崎の宮前区にある「有馬療養温泉」に救われた。
写真は有馬療養温泉さんからお借りしたもの。
鉄分を含んだ冷鉱泉で、湧出時には無色透明なお湯が、次第に茶色に変わってゆく。
今でも入ると10年若返った肌に戻る。アトピーのときは、お湯につかるといったん普通の肌に戻った。
いろんな人に紹介した温泉だけど、健康な人よりも、やっぱり大きな病を抱えた人たちには天啓らしい。
湯舟にまったりとつかりながら、常連さんたちと色んな話ができる。
温泉だけでは治らないかもだけど、かなり身体とこころが楽になることは間違いない。