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子どもを授かる

もう一つ大きな転機は子どもを産んだこと。

子どもを産むことがいいとか悪いとかではない。ただ、自分にとって出産はさらに大きな人生のポイント切り替えになった。

 

しかも高齢出産である。

 

42歳で結婚し、一度妊娠したが流れた。たくさん涙を流したが、もう一度妊娠。自然妊娠だった。不妊治療はしていない。もしあえてしたとするなら、温泉地ばかり歩き、野口整体で身体を整えたこと。

 

44歳で出産し、誕生日がすぐに来て45歳になった。

 

せっかく遅くに授かった子どもだから、できるだけ一緒にいようと思った。

 

かつてのようちえんの先生が言っていた。

 

子育てはね、質より量なのよ。

 

仕事を減らして貴重な時間を過ごした。

あのとき、一緒にとちのみやどんぐりを拾ったり、川遊びをしたり、平日のプレイパークでどろんこの我が子を見ながら、タープの下でほかのママたちと一緒に熱いコーヒーを飲んだり。子どもと一緒に落ちる夕日を見たことは忘れられない。

 

たぶんもう一生できないだろう。

 

経済的には辛いけれど、あれは本当に宝物のような時間だった。

 

もちろん結婚も子育ても、現実はそれほど美しいものではなく、というか、まったく美しくなく(笑)
飲み会のネタにして笑って過ごしているんだけど。