この一本道はどこに続いているのだろうと思うとわくわくする。
こんなふうに桜の花びらが舞い落ちた後の道を歩くときは、かなり胸がときめく。
自分の歩いてきた道も、かなり脇道にそれてしまったようにも思うけど、さにあらず。一本道を歩いてきたなあと感慨深い。
いったい自分がどんな仕事をしたいのかと真面目に考えた就活だったけれど、まったく答えが出ないまま就職した。
けれど、2社目の会社の人事部にいたとき、社内誌に載った電話応対の先生の写真を見て「この仕事だ」と思った。直感だった。
営業も人事も事務局仕事も楽しかったけれど、どこかでピンときていなかった自分がいた。
今の仕事は、結局20年以上続いている。なんだかんだ言って、一本道を歩いてきたなと思う。
とはいえ、常に暗中模索の20年だし、今も手探りで前になんとか進もうとしていることは変わりない。
前が見えなくて苦しんでいる友人がいる。
こんなはずじゃなかったと後悔している友人がいる。
でもね、きっと一本道はちゃんと続いているんだと思う。
今苦しんでいることも、後悔していることも、あのときがあるから今に続いたんだなと感謝できる日がきっとくる。
そのときまで、ちょっと長めの夏休みをとってね。